アーティストの選出には、「Just Be Complex」「Compound Gallery」のオーナー、KATSUさん自らがキュレイターとして携わった。日頃、アーティスト・チェックのために愛読している「S Magazine」から、「しっかりとした自分の世界観があるアーティスト」をセレクトしたという。
  「その世界観に加えて基準にしたのは、アメリカで見ても新しい作品ということ。アニメアニメしていてもダメ、アメリカに影響され過ぎなのもダメ。抽象的なもの、グラフィティ的なものは除き、日本ぽいものを選んだんです」とKATSUさん。展示アーティストの平均年齢は20歳から22歳、15人中13人は女性という構成だが、「女性の方が自分の世界観がはっきりしてるんですよ。男性は美少女を描きがちで、それじゃ新しくも面白くもない」と忌憚(きたん)ない。
  KATSUさんによれば、現在の日本のアート系イベントで最大なのはコミック・コンベンション。その出品者の多くは10歳頃から作品を描き始め、既に15、6歳で確固たる独自の世界観を打ち出し、技術的にも優れているという。日本特有のカルチャーとして定着した漫画やアニメが、こうした豊かな才能の土壌を育んでいるのは間違いなく、今回の「F15FTEEN」でスポットを浴びたアーティストたちも、その潮流の中で力を養ってきたわけだ。
  そんな彼らの作品の70%以上が瞬く間に売れていき、通常の「Compound Gallery」アート・ショウに比べ大反響を呼んだ今展。アート&カルチャーに対するKATSUさんの先見性と澄んだ感覚に加え、「Just Be Complex」がこれまで築き上げてきた多様な客層、そしてそのオーディエンスたちのショップに対する信頼感が、相乗効果となりハッピーに結実したといえるのではないか。
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