サンドリン氏が数年に渡って制作に取り組んでいるトリプティク(Triptych。3枚続きの絵画。もともと宗教画に用いられた様式。)作品、「Oh
My Son, All of This Is Yours (Wal Purgis Nachat Mart)」。左右のパネルはそれぞれ縦84インチ(約213cm)X横60インチ(約152cm)、中央パネルは縦84インチX横170インチ(約430cm)と迫力のスーパーサイズ。ルネサンス期の作品を思わせる配色と叙事詩的な表現、そして幾層にも重なる物語が画面上に紡がれ、見れば見るほど「意味」と「記号」と「言葉」と「イメージ」のめくるめく四重奏にからめとられていく。
このトリプティクは、サンドリン氏の5歳の愛息ジェイク君が生まれる以前から制作が開始された。前後して実父の死に直面し、さらに一段階、大人への階段を上がっていくということを意識し、また死すべき運命である人間=限りある命について、同氏がさまざまに思索を巡らせながら取り組んでいる作品だ。
本来なら、実物を何度も繰り返し見倒し作品世界発見の旅に出るというのが、サンドリン氏のアートに対する正しい鑑賞法なのかもしれないが、そう簡単にいかないのが人生。ということで、アート・アズ・ワンが特別に同氏のペインティング徹底大解剖を試みる。(ペインティングの各部分をクリックすると、解説が出ます。) |