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ローレンス・マン(LMAN GALLERY)
建築家とギャラリーのオーナーという二つの顔を持つマンさんは、2002年の秋にギャラリーをオープンして以来、アジア系アメリカ人のアーティストを主に取り上げてきたという。
1. チャイナタウンでギャラリーを開いた理由
チャイナタウンには特別の思い出を持っているからです。私は香港出身で、以前ここへ旅行で来たことがありました。1990年半ば頃、チャイナタウンの人気は下火でしたが、アート・ギャラリー開設の機会を見出しました。経済的に安いのと、この地域が持つ独特の味、土地柄の良さに惹かれたんです。その後、ここへ移り、ギャラリーを開きました。自分が中国人なので、チャイナタウンへ自然と納まる気がしたんです。きっと私のような人間は、チャイナタウンへ戻ってきた中国人の新世代第1弾なのでしょう。1つの場所に幾つかギャラリーが集まると、エネルギーが集結して良いですね。
2. 建築家でありアート・ギャラリーのオーナーでもある
私は建築家になる前はアートに興味がありました。大学でもファインアートを専攻していましたし。建築学と美術学はどこか繋がっています。私自身、デザインやスペースに大変興味があります。私はアーティストではなく、アーティストをサポートする人間です。現在はアジア系アメリカ人のアーティストをフューチャーしていますが、そのうちアジアのアーティストにも目を向けて行きたいと思っています。アート・ギャラリーを通じて、この地域の若者たちのサポートをしていきたいですね。アートが日常に溶け込んでいるべきだと信じています。
3. 訪れる人の反応は
とてもポジティブです。私は建築家なので店内のデザインは自分が手がけました。ですので、店内のスペースについてコメントされることもあります。私は伝統的な表現方法の作品を選ぶことが多いのですが、最近は少しずつ幅を広げ、実験的な作品を取り上げるようにもしています。
4. ロサンゼルスにおける現在のアート・シーンについて
ロサンゼルスはダイナミックな街です。一口にアート・シーンとくくれないほど、幅広い活動が行われています。巨大な作品から小さな実験的な作品までジャンルを問わないでしょう?アートスクールも素晴らしいですしね。ロサンゼルスはニューヨークに次いで大きなアーティスト・コロニーを持っていると思います。たくさんのことが起こっている街ですよね。東海岸に比べて歴史は浅いですが、ロサンゼルスの方が自由に、多方面で、実験的にやっている印象を受けます。ロサンゼルスのアート・シーンは将来に希望を持てますね。良い美術館がたくさんあるし、ゲッティやロサンゼルス・カウンティー・ミュージアム、ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アートのような施設がとても充実しています。日系人博物館やアフリカン・アメリカン・ミュージアムのように、特定の文化に焦点を絞った美術館もありますね。
5. アメリカの若いアーティストの中で見られる傾向やトレンドについて
トレンドはあるとも言えるし、無いとも言えます。昔の作風を振り返り、改めてそれに挑戦しているアーティストもいますから。たとえば参加型のアートは皆がやっていることで、すでに目新しくはありません。そういえば、ビデオアートが出てきましたね。テクノロジーを駆使したアートワークですが、難しいですし、注目を集めるかは微妙なところです。アートスクールに通う生徒の卒業作品を集めたスーパーソニックというイベントがあるので、それに参加すると若いアーティストの傾向が伺えます。
6. 日本在住のアーティストへ
日本在住のアーティストはアプローチの仕方を学ぶべきだと思います。個人的なことですが、私はアーティストに会って、作品を直接観ないと展示のスケジュールを組みません。私が日本へ行く機会があり、ギャラリーに立ち寄る時間があれば日本人アーティストの作品を観ることができますが、それ以外は彼らからのアプローチを待つしかないのです。私は作品を観るのを断ることは決してしません。もっと積極的になってアプローチして欲しいですね。誰かに見つけてもらおうなんて考えは捨てるべきです。両国の政府間でアートのエクスチェンジ・プログラムのようなものが存在したら、それは両国にとって大変有益なものになるでしょう。このシーズン、ロサンゼルスにたくさんのギャラリーが集まり、他市、他国の作品を観るイベントがあります。それに参加して機会を作るという手もありますよ。チャンスを逃さないで欲しいです!
Interviewed by Roxie Hasegawa
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